Apple新製品の感想: 2024年9月

先日開催された”It’s Glowtime.”で発表された新製品について感じたことをつらつらと。

Apple Watch

記念すべきシリーズ10ということで、大きな変化があるかと思ったら、そんなこともなく。ディスプレイが大きくなって、筐体が少し薄くなった。大きくなったといっても、シリーズ7以降と比べると9%と微々たるもの。大きくデザインが変わらなかったことに対しての落胆が少しある一方で、下手に角張ったデザインとかに変わるよりかは今の延長線上のデザインを続けてくれて安心したという思いもある。

今までアルミニウムというと艶消しのものだったけど、今回からジェットブラックというツルピカな黒が登場した。ハンズオン動画で見た感じ、ステンレススチールのスペースブラック同様ディスプレイと筐体が一つになったような見た目をしているおり、大変好感がもてた。これなら乗り換えようかと思ったが、アルミニウムのApple Watchはディスプレイのガラスが引き続きサファイアクリスタルでないということで、残念ながら今回の購入は見送り。チタンの方には黒がなく、これまたエルメスだけ選べるパターンかと思いきや、エルメスはシルバーのみということで、今回は黒はまったくないということのよう。かたやULTRAには黒が出たけど、手首が細くてでかい腕時計が似合わない人間なので、パス。

ちなみにリューズの部分が今まではGPS+セルラーモデルでは赤い線が入っていたけど、それはやめたよう。これはいい変更だと思う。

内部の機能的に特筆いいなと思えるようなものはなかった。

AirPods

ついにAirPodsもアクティブノイズキャンセリングに対応。カナル型よりも気軽に装着できるオープンエアー型が好きな自分にとっては大変嬉しいアップデート。今使っているAirPodsがちょうど片方だけ充電され難いという状況なのでこれはすぐに新しいものに更新したい。

AirPods Maxにも大きな変更が来るかと思ったら、LightningからUSB-Cへの変更と色の追加のみというちょっと寂しいアップデート。もしかしたらあまり売れていなくてAppleのやる気がないのかもしれない。

AirPods Proに至っては補聴器として使えるようになるということ以外何が変わったのかあまり分からなかった。

iPhone

ノンPro、Proともども大きな変更はないかと思ったら、カメラコントロールなるボタンが付いた。スマホのカメラ化もここまで進んだかと思ったけど、AppleとしてはAI1を使った画像認識関連の有力のためのインターフェースとしてカメラを使うから、今回わざわざ新しくカメラのためのボタンを付けたんじゃないかと思い直した。そうだとしても、そんなにカメラを起動する機会が増えるとも思えないので、今の電源ボタンとの一本化はできなかったのかなーと思ったり。

ProがPro Maxと同じく光学5倍ズームに対応した。最近スマホで録画OKというライブが増えてきて、現に去年観たArctic Monkeysのライブはそうで、そのときにズームが欲しかったので、これにはちょっとそそられる。

iPhoneが15と16とでサイズと重さが変わらなかった一方、Proの方はサイズが少し大きくなって2、重さが増えた。サイズはともかく重さが12g増えたのがどのぐらい違うものなのかは気になる。

ノンPro、Proともに以前より稼働時間が増えたのはいいこと。また、ワイヤレス充電もパワーアップしていて、新しいMag Safe充電器と30W USB‑C電源アダプタを組み合わせると、最大25Wで充電できるようになった。今はSatchiのスタンド型の充電器を使っているけど、こういうバージョンアップがあったときに対応できないことを考えると、充電器を組み合わせて使うスタンド3の方がいい気がする。

まとめ

数年前から思っている通り、もうハードウェアで大きな違い、イノベーションを起こすことは難しいんだろうということを今回も再確認させられるような内容だった。イベント動画の半分ぐらいはAIについて言及しているような感じだったし。ハードウェアには期待できないとして、ソフトウェアの面でAIがどれくらいインパクトがあるものなのか今から楽しみ。


  1. Apple Intelligence↩︎

  2. その代わりディスプレイが6.1インチから6.3インチに大きくなった↩︎

  3. 例えばこういうやつ↩︎