お前のデータを任せるな
Skiffというメールやカレンダー、ストレージなどのサービスを手がけるサービスがあって、先日Notionに買収された1。それだけなら、「Notionは最近勢いあるなー」で終わるんだけど、Skiffのメールサービスを利用している人たちのメールアドレスが1ヶ月後に使えなくなるということで、ユーザー界隈は阿鼻叫喚と化しているらしい2。
自分も今、FastmailのメールアドレスからiCloudのカスタムメールドメインに切り替えている最中で、とてもじゃないけど1ヶ月でその作業を完了させられる気がしないので、Skiffユーザーに同情を禁じ得ない。
Skiffに限らず世の中のサービス(ここではデジタルサービスのことをさす)はいつ終わるか分からない。世の中諸行無常であり、また多くのサービスはビジネスなので、サ終自体はいたしかたない。ただ全てを自前で出来るかと言うと、それは不可能に近い(ことが多い)ので、何からしらに依存せざるを得ない。自分ができることといえば、サービスを選択する際にこう問いかけることぐらい。
- コアな技術には標準的な・一般的な技術が使われているか?
- 扱うデータは相互運用可能か(データを互換性のある形で書き出すことができるのか)?
それに加えて、自分がコントロール下に置けるものはコントロール下に置いておく。例えばドメインとか。
このことはObsidianの開発者が言っていること3にも繋がっていて、流石にプレーンテキストファイルにこだわる必要はないと思うけど、データを、少なくともそのアプリでしか扱えない(データの相互運用が不可能な)アプリを使うのはなるべく避けた方がいいと思う。
というわけで、Appleはメモアプリの中身をPDF以外でも書き出せるようにしてくれ4。